D20 CDO Summit in Fukuokaのラウンドテーブルに登壇しました。
世界初のCDO/デジタルリーダーの国際会議です。
テーマは「デジタル時代のビジネスモデルとイノベーションとは?」、「デジタル時代の産業を超えたデータ流通の必要性」の2コマ。
私のパートでは、Fukuoka Smart Eastでのドローン物流実証実験における、大企業とのオープンイノベーションについて一部触れました。
しかし勉強になったのは、特に後半、オープンデータに関する論点です。GAFAや保険会社、病院などのプラットフォーマーが集めるビッグデータは一体誰のものか、という議論。
プライバシーやサイバーセキュリティに留意しながら、いかにデータを社会の役に立てていくか。集めたデータの開示範囲やその保護についてなど、複数の重要な論点に国際的な視点も加えた議論が交わされました。
これはsora:shareで扱う、空域データに関しても同じ事が言えます。むしろ、ドローンの墜落や騒音、プライバシー問題など物理的被害が発生するものなので、そのデータの管理はデジタルデータ以上に深刻かもしれません。
我々はスカイドメインを用いて150メートル以下の空域経済をデジタル化し、その属性や権利のデータを流通可能にするわけですが、この取り扱いについては国際標準化を視野に入れた動きが必要な気がしています。
このような国際会議で問題提起できるように、さらなる準備が必要であると痛感しました。ドローンが頭上を何百台も飛び交うドローン前提社会を目前に、一人でも多くの人に考えて欲しい問題です。
また、別の観点からの感想ですが、国際会議のラウンドテーブルは難易度高いです。プレゼンよりもパネル、パネルよりもラウンドテーブルが難しい。流れの中で全体に貢献できる発言をするのは至難の技です。
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